📊 ブロッコリーリーフ、ケール、スイスチャードの栄養価を比較できるように表にまとめました。
(数値は100gあたりの目安。USDAデータや日本食品標準成分表を参考にしていますが、品種や栽培条件で変動します。)
🌱 栄養成分比較表(100gあたり)
| 成分 | ブロッコリーリーフ | ケール | スイスチャード |
|---|---|---|---|
| エネルギー | 約35 kcal | 33 kcal | 19 kcal |
| 食物繊維 | 3.0 g | 3.6 g | 1.6 g |
| ビタミンC | 90 mg | 120 mg | 18 mg |
| β-カロテン | 3500 µg | 8900 µg | 365 µg |
| ビタミンK | 200 µg | 390 µg | 830 µg |
| 葉酸 | 80 µg | 140 µg | 14 µg |
| カルシウム | 100 mg | 150 mg | 51 mg |
| 鉄分 | 1.2 mg | 1.5 mg | 1.8 mg |
| マグネシウム | 40 mg | 34 mg | 81 mg |
| カリウム | 350 mg | 491 mg | 379 mg |
| 特徴成分 | スルフォラファン | ルテイン豊富 | ベタレイン色素 |
💡 ポイント
- ブロッコリーリーフ
- スルフォラファン(抗酸化・デトックス成分)が豊富
- ビタミンCもかなり多く、美肌・免疫に◎
- ケール
- β-カロテン・ルテインが非常に豊富で「緑黄色野菜の王様」
- ビタミンKもトップクラス
- スイスチャード
- カロリーが低い
- カラフルな品種はベタレイン(ビーツ由来の色素)を含み抗酸化力がある
- 鉄分・マグネシウムも意外と多い
👉 まとめると、
- 免疫力・デトックス重視なら ブロッコリーリーフ
- 抗酸化・目や肌の健康重視なら ケール
- ミネラル補給・彩り重視なら スイスチャード
が得意分野です。
🌿 「ブロッコリーリーフ(Broccoli leaf)」について詳しくご説明します。
🌱 ブロッコリーリーフとは
- ブロッコリーの葉の部分を食用にしたものです。
- 日本では主に「花蕾(つぼみ)」を食べますが、近年は「葉っぱ」も 高機能野菜 として注目されています。
- 欧米では昔から食べられており、ケールやコラードグリーン(Collard greens)のように調理されます。
🥗 特徴
- 見た目:幅広で濃い緑色、やや厚みのある葉。
- 味:ケールより苦みやクセが少なく、柔らかい。ほうれん草やキャベツに近い感覚で食べやすい。
- 栄養価:ブロッコリー本体と同じく、健康成分が豊富。葉の方がむしろ濃縮されています。
💪 栄養価(代表的な成分)
ブロッコリーリーフ100gあたりの特徴的な栄養(参考値)
- ビタミンC:免疫力アップ、美肌効果(ブロッコリーの花蕾と同等以上)
- β-カロテン:抗酸化作用が強く、体内でビタミンAに変換
- ビタミンK:骨や血液の健康維持に重要
- カルシウム・鉄分:骨や貧血予防に役立つ
- 食物繊維:腸内環境の改善、便秘解消
- スルフォラファン(ファイトケミカル):デトックス作用、抗酸化・抗がん作用で有名
➡ 特に スルフォラファンやビタミンCは葉の方が花蕾より多い と報告されています。
🍳 食べ方
- サラダ
- 若い葉(ベビーリーフ)は生食可能。ほうれん草のような風味。
- 炒め物・ソテー
- ニンニクやオリーブオイルで炒めるとクセが減り、ケール感覚で食べられる。
- スープや味噌汁
- 柔らかく煮込むと食べやすい。ビタミンや抗酸化成分も摂取可能。
- スムージー
- 青汁やグリーンスムージーの素材に最適。クセが少ないので飲みやすい。
- チップス
- オーブンでカリッと焼けば「ケールチップス」のように楽しめる。
🌍 注目されている理由
- 食品ロス削減:これまで捨てられていた「葉っぱ」を活用できる。
- 高機能野菜としての価値:スーパーフード並みに栄養が豊富。
- ケールより食べやすい:苦みやエグみが少ないので幅広い層に向いている。
👉リーフブロッコリー(ブロッコリーリーフ/ブロッコリーの葉)は、比較的高い耐寒性を持つ野菜です。以下に詳しく説明します。
● 耐寒性の目安
- 耐えられる気温:おおよそ -3℃~-5℃程度まで
- 霜に数回あたる程度なら問題なく耐えます。
- 氷点下が続く環境(-5℃以下)では、葉先が傷んだり、生育が一時的に止まることがあります。
● 生育の最適温度
- 生育適温:15~20℃
- 冷涼な気候を好み、真冬の低温下でもゆっくり成長します。
- 真夏の高温(30℃以上)は苦手で、葉が硬くなったり、病害虫が発生しやすくなります。
● 冬越しの可否
- 関東以西(温暖地)では露地でも冬越し可能。
- 寒冷地(東北・北海道)では、トンネル栽培や簡易ハウスを利用すると良いです。
● 耐寒性を高めるコツ
- 定植後にしっかり根を張らせること
→ 晩秋に根が活着していれば、冷害に強くなります。 - カリウム(K)を十分に補給
→ 細胞内の水分バランスを整え、凍結ダメージを防ぐ働きがあります。 - 霜除け資材(不織布や寒冷紗)を軽くかける
→ 葉の霜焼けを防げます。
リーフブロッコリー(ブロッコリーリーフ)の種まき時期は、春まきと秋まきの両方が可能です。目的や地域によって次のように分かれます。
● 春まき(春~初夏収穫向け)
- 種まき時期:3月下旬~5月上旬
- 定植時期:4月~6月
- 収穫時期:6月~8月ごろ
※気温が20~25℃前後の時期が発芽に最も適しています。
※高温期になると葉がかたくなりやすいので、やや早めの播種が理想です。
● 秋まき(冬~春収穫向け)
- 種まき時期:8月下旬~9月中旬
- 定植時期:9月~10月
- 収穫時期:11月~翌年3月ごろ
※秋まきは寒さにあたり、葉に甘みがのって美味しくなる時期です。
※耐寒性があるため、霜に当たっても比較的丈夫です。
● 水耕栽培の場合
室内で温度管理ができるなら、年間を通して種まき可能です。
ただし、発芽温度(20~25℃)と日照(1日12時間以上の明るさ)を確保することが重要です。
● まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 耐寒温度 | 約 -3℃~-5℃ |
| 生育適温 | 15~20℃ |
| 冬越し | 温暖地では可能 |
| 対策 | 根張り促進・カリウム補給・不織布保護 |
ブロッコリーリーフ(リーフブロッコリー)は、多年草ではなく「一年草」または「二年草」に分類されます。
具体的には:
- 基本的には一年草として扱われます。春に種をまいて、その年の秋から冬にかけて収穫します。
- ただし、温暖な地域では、冬を越して翌春に花茎を伸ばすこともあるため、二年草的な性質を持つこともあります。
寒さには比較的強く、−5℃前後までは耐える品種も多いですが、真冬に強い霜や積雪が続くと枯れてしまうことが多いです。
つまり、家庭菜園などで育てる場合は、毎年種をまいて更新する一年草扱いが基本です。

