クレソン(水クレソン、水菜とも呼ばれることがあります)は、アブラナ科の多年草で、独特の辛みと爽やかな香りを持つ野菜です。サラダや肉料理の付け合わせなどでよく使われます。以下に詳しく解説します。
✅ 基本情報
- 学名:Nasturtium officinale
- 分類:アブラナ科(キャベツやカラシナと同じ仲間)
- 原産地:ヨーロッパ、西アジア
- 英名:Watercress
- 特徴:
- 水辺や湿地で育つため「水生植物」に近い性質。
- ピリッとした辛味は、ワサビやカラシと同じ「イソチオシアネート」という成分によるもの。
✅ 栄養価(100gあたり)
クレソンは「緑黄色野菜」に分類され、栄養バランスに優れています。
栄養素 | 含有量 | 特徴 |
---|---|---|
エネルギー | 約18 kcal | 低カロリー |
タンパク質 | 2.3 g | 野菜にしては高め |
食物繊維 | 1.3 g | 腸内環境を整える |
ビタミンC | 約26 mg | 抗酸化作用、美肌効果 |
ビタミンK | 約250 μg | 血液凝固や骨の健康に重要 |
カルシウム | 約110 mg | 骨の強化に |
鉄分 | 約1.5 mg | 貧血予防 |
β-カロテン | 約1900 μg | 抗酸化作用 |
ポイント:ビタミンCやカルシウム、鉄分が豊富で、特に「骨の健康」や「免疫力アップ」に役立ちます。
✅ 健康効果
- 抗酸化作用
ビタミンCやβ-カロテンにより、老化や生活習慣病の予防に。 - 骨や歯を丈夫に
カルシウム・ビタミンKが骨密度をサポート。 - 血液をサラサラに
イソチオシアネートが血流改善や抗菌作用に関与。 - デトックス効果
利尿作用があり、むくみ改善に。
✅ 味と香り
- 辛味と爽やかな苦味。
- 加熱すると辛味が和らぎ、ほうれん草に近い風味に。
✅ 食べ方・調理法
- 生食:サラダやサンドイッチ。
- 火を通す:スープ、炒め物(肉料理の付け合わせにも◎)。
- おすすめ料理:
- クレソンサラダ(ナッツやベーコンと相性抜群)
- クレソンのポタージュ
- ステーキの付け合わせ
- 和風ならお浸しや胡麻和えもOK
✅ 保存方法
- 湿らせたキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存。
- 水に茎を浸けて立てて保存すると鮮度が長持ち。
- 冷凍は不可(食感が悪くなる)。
✅ 注意点
- クレソンは水辺で育つため、生食する場合はしっかり洗うこと。
- ワサビと同様に辛味成分で胃が刺激されることがあるので、胃が弱い人は食べすぎ注意。
クレソンの栄養価は「低カロリーなのに、ビタミン・ミネラルがとても豊富」というのが大きな特徴です。以下に詳しく整理します。
✅ クレソンの栄養価(100gあたり)
成分 | 含有量 | 特徴・効果 |
---|---|---|
エネルギー | 18 kcal | 超低カロリー。ダイエットに◎ |
水分 | 約94 g | 水分たっぷりでみずみずしい |
たんぱく質 | 2.3 g | 野菜としては高め |
脂質 | 0.1 g | ほぼ脂質ゼロ |
炭水化物 | 3.4 g | うち食物繊維1.3 g |
食物繊維 | 1.3 g | 腸内環境を整える |
✅ ビタミン類
ビタミン | 含有量 | 特徴 |
---|---|---|
ビタミンC | 約26 mg | 抗酸化作用、免疫力アップ、美肌効果 |
ビタミンK | 約250 μg | 血液凝固、骨の健康に必須 |
ビタミンE | 約1.2 mg | 抗酸化作用、血流改善 |
ビタミンA(β-カロテン) | 約1900 μg | 抗酸化、目や皮膚の健康 |
✅ ミネラル類
ミネラル | 含有量 | 特徴 |
---|---|---|
カルシウム | 約110 mg | 骨・歯を丈夫に |
鉄分 | 約1.5 mg | 貧血予防 |
カリウム | 約330 mg | むくみ改善、血圧調整 |
マグネシウム | 約12 mg | 筋肉・神経の働きに |
リン | 約52 mg | 骨の健康 |
✅ 特徴的な成分
- イソチオシアネート
クレソン特有の辛味成分で、抗酸化・抗菌・解毒作用がある。がん予防や血流改善にも注目。 - ルテイン
目の健康維持に関わる抗酸化成分(加齢黄斑変性症の予防にも)。
✅ 注目すべきポイント
- ビタミンKは野菜の中でもトップクラス → 骨の強化、骨粗しょう症予防
- β-カロテンが豊富 → 抗酸化・免疫力アップ
- カルシウム含有量は野菜としてかなり多い(ほうれん草より多い)
✅ こんな人におすすめ
- 骨粗しょう症が気になる人
- 美肌やアンチエイジングを意識している人
- 貧血予防したい人
- デトックス&むくみ対策をしたい人