ワインレタスは、赤ワインのような深い赤紫色が特徴のリーフレタスの一種で、見た目の美しさからサラダや飾り付けに人気があります。以下、詳しく解説します。
✅ 基本情報
- 分類:キク科アキノノゲシ属(レタスの仲間)
- タイプ:非結球タイプのリーフレタス
- 特徴的な色:ワインレッド〜紫色(葉の縁や全体に出る)
- 原産:ヨーロッパ(リーフレタス系は地中海沿岸発祥)
- 別名:レッドリーフレタス、ワインレッドレタスと呼ばれることも
✅ 見た目の特徴
- 葉はやや縮れ、波打った形状。
- 中心部はやや緑色を残し、外葉に向かって赤紫が濃くなる。
- 彩りが良いので、サラダや前菜の盛り付けに使うと映える。
✅ 味と食感
- 味:やや苦味があり、ほんのり甘味とナッツのようなコクを感じる。
- 食感:シャキシャキ感がありつつも、柔らかめ。
✅ 栄養価
ワインレタスは、普通のグリーンリーフレタスよりも抗酸化成分が豊富です。
- ポリフェノール(アントシアニン):赤紫色の元。抗酸化作用が強い。
- βカロテン:目や皮膚の健康に◎
- ビタミンC:免疫サポート
- カリウム:むくみ予防、血圧サポート
- 食物繊維:腸内環境を整える
✅ 旬と流通
- ハウス栽培で通年出回るが、**春(3〜5月)と秋(9〜11月)**が最もきれいで味も良い。
- スーパーや直売所で、サラダセットに入っていることも多い。
✅ 上手な使い方
- サラダ:グリーンリーフと合わせて彩りを豊かに。
- オープンサンドやハンバーガー:映える色で、ちょっと贅沢感。
- 前菜やカルパッチョの下敷き:レストラン風の演出に◎
✅ 保存方法
- 洗わずに湿らせたキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて野菜室で保存。
- 水に長時間浸けると色素が抜けるので注意。
- 冷凍はNG(食感が損なわれる)。
✅ 栽培のポイント(家庭菜園向け)
- 発芽適温:15〜20℃
- 日当たり:良好な場所
- 収穫時期:種まきから約30〜40日
- コツ:葉を外側から順次かき取れば、長く収穫できる。
ワインレタスの栄養価は、通常のグリーンリーフレタスよりもポリフェノール(特にアントシアニン)やβカロテンが豊富なのが特徴です。以下、詳細に整理します。
✅ ワインレタスの主な栄養素(100gあたり)
※数値は目安。赤系リーフレタスの一般データを基にしています。
栄養素 | 含有量 | 特徴・効果 |
---|---|---|
エネルギー | 約14kcal | 低カロリー |
水分 | 約94g | ほとんどが水分 |
たんぱく質 | 1.0g | わずかに含む |
脂質 | 0.2g | ほぼゼロ |
炭水化物 | 2.8g | 主に食物繊維 |
食物繊維 | 1.5g | 腸内環境を整える |
βカロテン | 2,000〜2,400µg | 緑のレタスより高め、抗酸化作用 |
ビタミンC | 15mg前後 | 免疫・美肌に◎ |
ビタミンK | 120µg程度 | 血液凝固・骨の健康に重要 |
葉酸 | 80µg程度 | 妊婦さんにも大切 |
カリウム | 400mg前後 | むくみ予防、血圧安定 |
カルシウム | 30mg程度 | 骨・歯の健康 |
鉄分 | 0.5mg程度 | 貧血予防に貢献 |
アントシアニン | 明確な数値は未定 | 赤紫色の元、抗酸化作用 |
✅ 注目ポイント
① アントシアニン(ポリフェノール)
- 赤紫色の色素成分。
- 強力な抗酸化作用で、細胞の酸化ストレスを防ぐ。
- 目の疲れ、血流改善、アンチエイジングに役立つといわれる。
② βカロテン
- 体内でビタミンAに変換され、目・皮膚・粘膜の健康を守る。
- 赤系レタスはグリーンリーフの約1.5倍ほど含む。
③ ビタミンC
- コラーゲン合成を助け、免疫力強化・美肌に◎。
- 水溶性なので、洗いすぎや水につけすぎると流出するので注意。
④ ミネラル(カリウム・鉄)
- カリウム:体内の余分なナトリウムを排出 → 血圧のコントロール。
- 鉄:非ヘム鉄なので、ビタミンCと一緒に摂ると吸収率UP。
✅ 栄養価を無駄にしない食べ方
- 生で食べるのがベスト(加熱するとビタミンCやアントシアニンが減少)。
- 酸性のドレッシング(レモン・酢)でアントシアニンの色が安定&ビタミンCも補強。
- 油脂(オリーブオイルなど)と一緒に食べると、βカロテンの吸収率UP。