レッドルッコラとは
- **アブラナ科(Cruciferae)**に属するハーブ・葉野菜。
- 一般的なルッコラ(Eruca sativa)に比べて、葉や茎が赤紫色〜ワインレッド色を帯びているのが特徴。
- 「レッドロケット」「ルッコラ・ルージュ」「ワインルッコラ」といった名称で呼ばれることもあります。
特徴
- 見た目が美しく、サラダや料理の彩りに非常に人気。
- 味は基本的にルッコラと同じく、ごまのような香ばしい風味と軽い苦みを持ちます。
- 一般的な緑のルッコラよりも、やや苦味や辛味がマイルドで食べやすいとされます。
栄養価
ルッコラ同様に、レッドルッコラも高栄養価の機能性野菜です。
含まれる代表的な成分は以下の通り:
- ビタミンC:抗酸化作用、免疫力サポート、美肌効果
- ビタミンA(βカロテン):抗酸化作用、目・皮膚の健康維持
- ビタミンK:骨の健康、血液凝固に関与
- カルシウム:骨・歯の形成に重要
- 鉄分:貧血予防、エネルギー代謝に必須
- カリウム:血圧調整、むくみ防止
- グルコシノレート:アブラナ科特有の成分で、体内でイソチオシアネートに変化し、抗酸化・抗がん作用が注目されています。
また、**赤色の色素(アントシアニン)**も含まれており、普通のルッコラよりも抗酸化力が強いと考えられています。
栽培・流通
- 一般的なルッコラと同じく冷涼な気候を好み、成長が早い。
- 日本でも一部の種苗会社からタネが販売されています。
- レストランや高級スーパーでは、彩りの良さからサラダ用ミックスリーフに使われることが多いです。
食べ方
- 生でサラダに加えるのが一般的。
- ピザやパスタのトッピング、カルパッチョの付け合わせに◎
- オリーブオイルやナッツとの相性が良い。
- 緑のルッコラよりも苦味が穏やかなので、初心者にも食べやすいです。
👉 まとめると、レッドルッコラは
「見た目も栄養価も優れた、ちょっと珍しいルッコラ」 です。
特に、抗酸化成分のアントシアニンが含まれている点で、通常のルッコラより栄養的に優位な部分があります。
レッドルッコラ(学名:Diplotaxis tenuifolia、品種名:ローマロッソ/ルーコラ・セルバーティカ)は、耐寒性が比較的強い多年性ハーブです。以下に詳しく説明します。
● 基本情報
- 分類:アブラナ科(またはアブラナ科ルッコラ属)
- 原産地:地中海沿岸地域
- 生育タイプ:多年草(日本では一年草扱いになる場合も)
- 葉色特徴:赤紫がかったルッコラで、観賞性・栄養性ともに高い
● 耐寒性の目安
- 露地での耐寒温度:おおむね -5℃前後 まで耐えます。
- 軽い霜程度(-1~-3℃)なら、葉が多少傷む程度で生存可能。
- 継続的な強い霜や地面の凍結が続くと、地上部は枯れますが、根が生きていれば春に再生することもあります。
● 栽培条件と冬越しのポイント
- 寒冷地(最低気温-5℃以下)
- 露地では凍結の危険があるため、簡易ビニールハウスやトンネル栽培を推奨。
- 地温を保つために**マルチング(藁や腐葉土)**を施すとよいです。
- 温暖地(最低気温0℃前後)
- 冬でも生育は緩慢ですが、防寒資材なしでも越冬可能な場合があります。
- 霜よけをすれば、葉を長く収穫できます。
- 室内・水耕栽培での管理
- 10℃以上を保てば、通年栽培が可能です。
- 光量が不足すると葉色の赤みが薄くなるため、LED補光を利用するのが理想です。
● 耐寒性を高めるコツ
- 肥料を控えめに:過剰な窒素肥料は寒さに弱くなります。
- 日当たり確保:日照不足は耐寒性低下につながります。
- 適度な乾燥管理:過湿状態は根腐れや凍害を招くため注意。
● 補足:緑のルッコラとの比較
| 種類 | 学名 | 耐寒性 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 一般的ルッコラ (Eruca vesicaria) | 一年草 | 約-2℃ | 葉が広く、風味マイルド |
| ワイルドルッコラ/セルバーティカ (Diplotaxis tenuifolia) | 多年草 | 約-5℃ | 葉が細く、風味強く、耐寒・耐暑性に優れる |
| レッドルッコラ(ローマロッソ) | 同上(赤葉系選抜) | 約-5℃ | 色鮮やかで観賞・食用両用向き |
● まとめ
レッドルッコラ「ローマロッソ」は、ワイルドルッコラ系の赤葉品種で、
一般のルッコラよりも寒さ・乾燥・環境ストレスに強いのが特徴です。
露地でも軽い霜まで耐えるため、秋播き→春収穫の二期作や、
冬の葉物サラダ向け栽培にも適しています。
レッドルッコラ(ローマロッソ/ルーコラ・セルバーティカ:Eruca vesicaria subsp. sativa や Diplotaxis tenuifolia に分類される種)について説明します。
一般的に「ルーコラ・セルバーティカ(ワイルドロケット)」や「ローマロッソ(レッドルッコラ)」は、
多年草(多年生植物) に分類されます。
詳しい解説
- 分類学上の特徴
レッドルッコラ(ローマロッソ)は、アブラナ科(Brassicaceae)のルーコラ・セルバーティカ(Diplotaxis tenuifolia)の変種です。
このタイプは根が強く、冬の寒さや夏の乾燥にも比較的強い性質を持ちます。 - 多年草としての性質
一度植えると、条件が良ければ2〜3年以上生育し、毎年春や秋に新芽を出して収穫が可能です。
寒冷地では冬に地上部が枯れても、根が生き残り、翌春に再生します。 - 管理のコツ
・過湿を避け、水はけのよい土や培地を使用する
・冬は霜よけをすると、株が長持ちします
・花が咲いた後に切り戻すと、新しい葉が再生しやすくなります
まとめ
レッドルッコラ(ローマロッソ)は、多年草の性質を持つワイルドルッコラ系統であり、
上手に管理すれば毎年繰り返し収穫できる野菜です。

